事案と受任前
本件は、宮城県内の生命保険営業所長(30代男性)が、長時間労働、人間関係が悪化した職場環境、上司の厳しい営業指導、自殺直前の仕事上のトラブルが原因でうつ病を発病し、1998年8月6日、マンション10階から飛び降りて転落し脊椎損傷を死因として死亡(自殺)した事案です。
先輩の弁護士が当職に応援を求めてきたことから、調査の段階から、当職が代理人に就任しました。
弁護活動と結果
まず調査として、宮城県内の営業所や自宅を視察するとともに、同じ営業所に勤務していた営業職員から事情聴取をして陳述書を作成しました。妻の陳述書も作成し、会社に対して資料の開示を請求して、証拠を収集した上で、精神科医より医学鑑定書を作成してもらい、仙台労働基準監督署に労災申請をしました。
その結果、仙台労働基準監督署長は、2002年9月24日、被災者が業務により強度の心理的負荷を受けたことから自殺したことを肯定し、労働災害(労災)と認定しました。
解決のポイント
弁護士が初動の段階から必要な調査をし、証拠固めをした上で労災申請をしたことが労災認定に結びつきました。
なお、依頼者よりコメントをいただきました。詳しくは「依頼者の声」をご覧ください。