弁護士紹介
経歴
弁護士・中小企業診断士 佐久間大輔
【略歴】
1993年 | 中央大学法学部卒業 |
1997年 | 弁護士登録、東京弁護士会所属 |
2013年 | つまこい法律事務所開設 |
2022年 | 中小企業診断士登録、東京都中小企業診断士協会(中央支部)所属 |
- 公的業務
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- 認定経営革新等支援機関
- 中小企業アドバイザー[経営支援](中小企業基盤整備機構)
- 中小企業活力向上プロジェクトアドバンス(東京都)登録支援診断士
- 民間資格
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- メンタルヘルス・マネジメント®検定試験Ⅰ種合格
- 安全衛生推進者
- 学会
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- 日本産業保健法学会
- 役員
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- 株式会社パースジャパン監査役
- 団体
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- 東京商工会議所(千代田支部)
- 東京都中央区中小企業経営支援センター
弁護士になった理由
私が進路を本気で考え始めたのは高校3年生に進級したころです。「将来は何を目指せばいいのだろう」と迷っていたとき、ある裁判についての新聞記事を目にしました。その中で弁護士が「勝訴」という紙を掲げる写真を見て、弁護士を目指すことに決めました。頑張っている弁護士への憧れもありましたが、困っている人を助けたいという、少年の素朴な考えがあったのだと思います。
司法試験に合格して、弁護士としての就職活動中に、「過労死」という本に接し、労働者が仕事で命を失う、働けなくなるということは、本当に悲惨だと感じるとともに、労働災害(労災)・過労死事件に微力を尽くしたいと考えるようになりました。
司法研修所を卒業後、1997年に弁護士登録して以来、労働災害(労災)・過労死事件を中心に労働事件や民事事件に取り組んでいます。
弁護士のやりがい・打ち込む理由
弁護士の仕事に従事してきて、真実を知りたいとご家族の強い思いを感じます。亡くなったご本人がどのような仕事をしていたのか、会社で何があったのかを知りたいというご家族が多いです。弁護士には、警察のように証拠を強制的に差し押さえる権限はありません。ですから、事実を解明するために、時には裁判手続を利用して証拠を収集し、関係者に事情聴取をするなどして証拠を作っていく必要があります。
勝敗に関係なく、結果が出るまでの取り組みや姿勢を評価いただけるのは励みになります。それがこの仕事をしていて一番やりがいを感じるところです。
ある男性サラリーマンが、「(昔の)肉体労働の奴隷たちはそれでも家族と食事をする時間がもてたはずなのに。」というメモを残し、過労で亡くなりました。
職場での競争が激しくなり、人間関係が希薄になっている職場環境の中で、労使が共同して健康を守ること、そのために法令を遵守するなど対策を立てていくことが必要だと思います。人がひとり亡くなれば悲しむ人がたくさんいます。ですから、そのようなことが起こらないよう、労働安全衛生体制が確立されることを切望します。
このような想いで、私は弁護士として労働災害(労災)・過労死事件に取り組んでいます。
弁護士としての今後の取り組み
弁護士としては、今後、労働災害(労災)・過労死の予防が重要と考えています。
労働基準法や労働安全衛生法という予防に繋がる制度がありながら十分に機能していないのが現状です。また、企業側に知識がなかったり、制度の運用方法が間違っていたりするということもあります。
私が弁護士登録して以来、労働者のメンタルヘルスが悪化しました。その原因として、職場の人間関係がぎすぎすしてきたことと、努力に見合った報酬が得られない「努力-報酬不均衡」があります。それらがストレスになり、うつ病などを発症すると考えられます。
今後、企業が法令を遵守して労働災害(労災)・過労死の芽を摘み取っていく活動を強めていきたいと思います。今、私が行っている講演活動や、本の刊行もその一部です。私は、裁判例をもとにして過労の原因を取り除く措置について話をしています。このような講演活動は今後も継続していき、労働者の不幸な事件から予防策を立て、過労死を未然に防いでいく活動に従事していきます。
労働者が健康で働くことのできる労働安全衛生体制が広がっていくことに寄与できればと考えております。