労働法実務解説7 安全衛生・労働災害
弁護士登録以来関わってきた労働災害(労災)に関する知識をまとめた初単著、『問題解決労働法7 安全衛生・労働災害』(旬報社)を2008年に刊行しました。ご好評いただき、感謝いたします。
この改訂版となる、『労働法実務解説7 安全衛生・労働災害』を2016年2月に上梓しました。本書は『問題解決労働法』の改訂版とはいえ、法令改正や先例・判例の追加だけでなく、労働者や労働組合にとって必要不可欠ではない事項をあえて削除し、先例・判例も大幅に差し替えるなど思い切った改訂をしました。『問題解決労働法』をお持ちの方でもご満足いただける内容ではないかと自負しております。
また、2015年に刊行した『シリーズ働く人を守る 精神疾患・過労死 第2版』(中央経済社)とは異なり、法律論を簡潔に述べるなどして棲み分けを図りましたので、同書をお持ちの方でも本書をご参照いただけると幸いです。
■第1章 労働安全衛生制度(事業場の安全衛生管理体制、安全衛生教育、健康障害防止措置など)を概説しました。
■第2章 労災・職業病における企業責任(損害賠償責任、災害補償責任)を概説しました。
■第3章 労災補償(業務災害、通勤災害、労災保険給付の内容、不服申立制度など)の制度を概説しました。
■第4章 過労死、精神障害について、労災補償と企業責任を概説しました。
各職場において労働災害(労災)の補償と予防に積極的に取り組まれることを希望します。労使が協力しなければ、労働者の身体や健康を保護することはできません。本書がその一助となれば幸いです。