経験25年以上の弁護士が1件1件丁寧に対応
過労死事件は、とても難しい分野といえます。なぜなら、当のご本人が亡くなっていたり、高度障害で意思疎通ができなかったりする場合が多いからです。
ご家族に話を伺っても、ご本人の仕事の詳細は分からないという方が多く、仕事の資料なども手元にないという場合が少なくありません。結局、見通しが立てられないまま事件を始めなくてはならないこともあります。
しかし、”真実を知りたい”というご家族のために、色々な方法を駆使し証拠を収集して、「事実」を解明するために粘り強く調査しています。
弁護士佐久間大輔が担当した例でいえば、
▼たとえ労働時間の客観的な資料がなかったため、当職自身が実際に被災者の労働実態を知る同僚の供述を得て労働時間を推計する、
▼被災者が執筆した記事の行数を一行ずつ数えて時間を計測する、
▼被災者の自宅を訪問し、数箱ある段ボール箱から仕事の資料を探し出し、業務の困難性や精神的ストレスを説明する、
などの工夫をしてきました。
途方に暮れることもありましたが、それでも粘り強く調査をしたり、資料を丁寧に読み込んだりすることの重要性を学び、弁護士としての能力を身につけてきました。
今まで依頼者からいただいた言葉で、とても印象的なものがあります。それは「魔法使い」と言われたことです。私は、ご本人の手帳や仕事の資料などをもとに労働実態を解明していきました。その地道な作業によって、今まで妻として分からなかった夫の行動などが手に取るように分かるようになることで、魔法使いみたいだと思われたのかもしれません。私としては、とても評価いただけて面映ゆく、また嬉しかったのですが、弁護士として当たり前のことをしただけだと思っています。
また、ご本人やご家族の中には、慣れない場所や状況で、なかなか思うように話せない方もいらっしゃいますが、相談者からの話に耳を傾けながら、問題点を整理しつつ、聞くべきところはじっくりと丁寧に聞いていくことを心がけています。
これらのことは民事事件にも通じる弁護士の技量と考えます。弁護士登録以来、労働災害(労災)・過労死事件に一貫して取り組むことで、他の分野にも活かせる弁護士としての基本的、かつ重要な能力を身につけることができたと自負しております。
弁護士佐久間大輔は、今後も1件1件丁寧に対応してまいります。